・ハウスメーカーは「おすすめしない」と聞いたけど…
・ハウスメーカーのデメリットって?
・どんな人がハウスメーカーを選べばいいの?
建築会社を探し始めると、まず入ってくるのがハウスメーカーの情報ではないでしょうか?
テレビCMも流れるし、展示場も多いです。
この記事を担当します、あかばねです!
- 二級建築士
- 地元工務店にて勤務経験あり
- 自身も2018年に家を建てる
いろんな媒体で、情報を集めやすいハウスメーカー。
しかし、情報を集めやすいことで逆に混乱している方も多いのではないでしょうか?
結論からお伝えすると、ハウスメーカーが合う人はこんな人です。
- 大手ならではの安心感や新技術を重視する人
- 自分では決められない人
- 早くマイホームに引っ越したい人
- 忙しい人
その他にもこの記事では、ハウスメーカーのメリット・デメリット、ハウスメーカー13社の特徴を紹介しています。
最後には、木造VS鉄骨造についてのQ&Aにもお答えしています。
- ハウスメーカーのメリット・デメリット
- ハウスメーカーが合っている人
- ハウスメーカー13社の特徴
- 木造VS鉄骨造どちらがいいの?
中立な立場でお伝えしていきます!
まずは色々な大手ハウスメーカーの資料が欲しい、という場合はネットでの一括請求がおすすめです。
申し込み時に、希望の地域や建築会社を選択するだけと簡単で、しかも無料で取り寄せることができます。
まとめて資料請求
目次
ハウスメーカーの特徴って?
現在、主に大手ハウスメーカーと言われているのが以下の13社です。
今回の記事では、この13社を中心に書いていきます。
- 旭化成ホームズ(ヘーベルハウス)
- ダイワハウス
- パナソニックホームズ
- 積水ハウス
- セキスイハイム
- トヨタホーム
- 住友林業
- 三井ホーム
- 住友不動産
- 三菱地所ホーム
- 一条工務店
- スウェーデンハウス
- ミサワホーム
本記事では
- 工法:工事におけるつくり方・組み方
- 構法:性能などもふまえた構成方法
という意味合いで表記しています。
部材を大量に仕入れることで、原価を下げることが可能です。
しかし、人件費や大規模な住宅展示場の運営費、広告費などが建築費に影響してくるため割高になります。
ハウスメーカーの規格内で建てられない場合は、更にコストが上がるので注意しましょう!
ハウスメーカーでは『規格住宅』というのが前提です。
そのため、設計の自由度が高いとはいえません。
(中には、比較的自由に設計できるハウスメーカーもあります。)
しかし、大規模なマーケティング活動と開発体制により、自社ブラントやテーマに合わせてプランを豊富に用意しています。
多くの施主の好みに合うデザインや仕様なので、ほぼ規格内で建てられるのではないでしょうか。
「どんな家がいいかわからない」って人には、選択肢が決まってるから考えやすいね。
建築部材や資材は規格化され、工場で大量生産しています。
施工もマニュアル化・システム化されており比較的短期間での施工が可能。
工期は工法・構造によって変わります。
工法・構造 | 工期 | ハウスメーカー |
---|---|---|
ユニット工法 | 45~75日 | ・セキスイハイム ・トヨタホーム |
木質パネル工法 | 3~4ヶ月 | ・スウェーデンハウス ・ミサワホーム |
木造軸組工法 | 3~4ヶ月 | ・積水ハウス ・住友林業 |
2×4・2×6 | 4~5ヶ月 | ・住友不動産 ・三菱地所ホーム ・三井ホーム ・一条工務店 |
鉄骨造 | 3~4ヶ月 | ・ 積水ハウス ・ダイワハウス ・旭化成ヘーベルハウス ・パナソニックホームズ |
ユニット工法は驚異の早さ!
どうしても早く家を建てたい人は、大きなメリットになるね。
各工法に関しての特徴やメリットデメリットは、以下の「+」部分を押すと確認できます。
プレハブ住宅の一種。住宅の一部分(ユニット)を部屋単位で工場で造り・現場へ運び・組み立てる工法のこと。
工期が短く精度・品質が安定している。
間取りや外観デザインに制限がある。
工場生産した木質パネルを、枠材に接着させて組む壁工法。
断熱材や下地材まで装填したパネルを工場生産し、接着剤や金物を使い、現場で組み立てる。
耐震・耐風・耐火性に優れている。
着工後の変更・増改築に対応しにくい。
木の柱と梁・筋交いで構成される。昔ながらの伝統的木造工法。
構造的な制限が少なく、間取りの自由度が高い。
耐力壁の量と配置・緊結金物の配置などが重要。
構造材の防腐・防蟻処理も必要になる。
床・壁・天井からなる『面』で構成される。北米から輸入された壁工法。
面構成の箱型構造のため、耐震性・断熱性・気密性に優れている。
開口部の位置や大きさに制限がでる。
取り除けない壁があり、増改築には注意。
鉄骨造には、『重量鉄骨造』と『軽量鉄骨造』の2種類がある。
重量鉄骨造⇒高層ビルやマンションなど大きな建物で使用されることが多い。
軽量鉄骨造⇒木造軸組構造の鉄骨版とイメージすればOK。
品質が安定しており、管理がしやすい。
ヒートブリッジ現象で結露しやすい。
大手ハウスメーカーに建築を依頼していても、実際に施工するのは『提携工務店』と呼ばれる下請けの工務店です。
現場監督として、ハウスメーカーの社員が工事の管理をおこないます。
部材の規格化によって品質が安定しており、職人の技量によって家の完成度が左右されにくいのもメリットのひとつ。
鉄骨造のほうが品質のブレが小さい印象です。
(材料の現場加工が、木造に比べ少ないため。)
保証に関しては 、住宅品質確保促進法(品確法) で『建築会社は引き渡しから10年間、瑕疵担保責任を負うこと』が義務付けられています。
これは法律で決められているので、どの建築会社でも変わりません。
ハウスメーカーは上場企業も多いため、保証期間内に会社が倒産してしまう可能性は低いです。
なので、比較的安心して長期の保証やアフターメンテナンスに期待できます。
ハウスメーカーによっては30年・40年など、法的な義務以上の保証期間を独自に設けている場合もあります。
ただし『最長60年』などに関しては、無料ではありません。
下記のように有償補修をおこなえば、保証期間を延長するという意味なので注意しましょう。
- 5年毎の有償点検・補修
- 10年毎の無償点検・有償補修
- 5年毎防蟻・10年毎防水有償補修
- 会社規模が大きく安心
- 家づくりに関する総合的サポート
- 一定の品質・安心のアフター体制
工務店より規模が大きいため、経営基盤が安定しています。
また、全国各地に展示場がある会社も多く、実際の家を体感できるのもいいですね。
カタログなども豊富にあり、家づくりを学びながら完成後のイメージをつかみやすいです。
経営が安定している分、広告や資料作りにも力を入れているよ
工法・構造・耐震などの研究に力を入れている会社も多くあります。
災害に強く、安心して生活できるというのもメリットのひとつです!
土地の購入から引越しにいたるまで、家づくりのすべての局面において提携先があります。
また、資金面・税金面での手厚いサポートもあり、ローンに関しては審査に通りやすい傾向も。
家づくりに関するすべてを相談できるのは心強いね!
建築資材の加工は、ほとんど自社工場で完了します。
そのため、職人の技量に左右されることなく、一定の品質を保つことができます。
引き渡し・入居後も、定期的なアフターメンテナンスや長期保証制度があるなど、住み始めてからのアフター体制も整っており安心です。
生命保険などと同じように
- 保証対象はなにか?
- どうなったら保証してくれるのか?
契約前に必ず確認しよう!
- 担当者が変更になる場合がある
- 自由度が低い
- コストが高い
担当者が異動や退職などで、変更になることがあります。
その際、しっかりと引き継ぎされておらず「施主の要望が現場に反映されなかった」など問題になることも。
担当者が変更になった場合、どのように引き継がれるのかも確認しておこう。
ハウスメーカーは『規格住宅』というのが前提ですので、設計の自由度が高いとはいえません。
また、全国基準で仕様・規格が統一化されているため、自分の地域に特化した家づくりは難しいでしょう。
設備に関しても自社工場で製造しているハウスメーカーもあり、規格外の設備をとりいれるとコストが上がります。
素材や間取りにこだわりたい方には、ハウスメーカーは不向きかも。
部材を大量に仕入れることで、原価を下げることが可能です。
しかし、大規模な住宅展示場の運営費・テレビCMなどの広告費が建築費へ影響してきます。
そのため総額コストは高くなりがちです。
開発や研究もおこなっていることを考えると、コストが高くなるのもしょうがないのかな…
メリット・デメリットをみてきたけど、結局ハウスメーカーが合う人ってどんな人?
- 大手ならではの安心感や新技術を重視する人
- 自分では決められない人
- 早くマイホームに引っ越したい人
- 忙しい人
上記でもお伝えしていますが、倒産のリスクやアフター体制においてハウスメーカーは安心です。
また、最新の設備や構法・性能を重視する方は、ハウスメーカーの研究力を反映した家が建てられます。
独自構法をおこなっているハウスメーカーもあります。
ハウスメーカー | 独自構法名 |
---|---|
積水ハウス | シャーウッド構法 |
住友林業 | ビッグフレーム構法 |
三井ホーム | プレミアム・モノコック構法 |
三菱地所ホーム | ツーバイネクスト構法 |
カタカナが並んで、すごいものに感じるけど…
あまり惑わされないようにしよう!
- 強いこだわりはなく、ある程度平均的に満足できる家が欲しい。
- 迷ってしまい、自分が建てたいイメージがなかなか固まらない。
そんな場合には、ハウスメーカーごとに設けられたプランの中から選択するのが合っているかもしれません。
「どうしても半年後にマイホームへ引っ越したい」など期間での制限がある場合は、ハウスメーカーがおすすめです。
大きさや間取り・仕様により異なりますが、トヨタホームのユニット工法なら着工~引き渡しまで最短45日になります。
工務店はマネできないところですね。
土地探しから引っ越しまで、家づくりに関することはすべて任せることができるので、打ち合わせなどに時間をかけられない人にはおすすめです。
万が一、家を売却することになった場合も、ハウスメーカーによってはサポートしてくれます。
ハウスメーカーのどこを比較すればいいのかな?
- 工法・構造
- 耐震性能
- 断熱・気密性能
- 設計自由度
- 施工力・管理体制
(主に現場での施工・管理) - 保証・アフター体制
チェックポイントをふまえた大手ハウスメーカーの特徴をリサーチしました!
- 旭化成ホームズ(ヘーベルハウス)
- ダイワハウス
- パナソニックホームズ
- 積水ハウス
- セキスイハイム
- トヨタホーム
- 住友林業
- 三井ホーム
- 住友不動産
- 三菱地所ホーム
- 一条工務店
- スウェーデンハウス
- ミサワホーム
①工法・構造 | ②耐震 | ③断熱・気密 | ④設計自由度 | ⑤施工力・管理体制 | ⑥保証・アフター体制 |
---|---|---|---|---|---|
鉄骨 | (5.0 / 5.0) | (3.0 / 5.0) | (3.0 / 5.0) | (5.0 / 5.0) | (5.0 / 5.0) |
- 質実剛健のイメージ通り60年以上の耐久性を実現。ロングライフ住宅のパイオニア。
- 鉄骨造の中では断熱性に優れている。
- アフター体制は業界でもトップクラス。
①工法・構造 | ②耐震 | ③断熱・気密 | ④設計自由度 | ⑤施工力・管理体制 | ⑥保証・アフター体制 |
---|---|---|---|---|---|
鉄骨 | (3.0 / 5.0) | (2.5 / 5.0) | (3.0 / 5.0) | (2.0 / 5.0) | (4.0 / 5.0) |
※木造の商品も取り扱いあり。
- 突き抜けて性能が高いといったポイントはないが、全体的に高水準な品質を備えている。
- 平屋~5階建てまで豊富な商品ラインナップ。
- xevoΣは、独自技術のエネルギー吸収型耐力壁『D-NΣQST(ディーネクスト)』が標準搭載。
①工法・構造 | ②耐震 | ③断熱・気密 | ④設計自由度 | ⑤施工力・管理体制 | ⑥保証・アフター体制 |
---|---|---|---|---|---|
鉄骨 | (4.0 / 5.0) | (2.5 / 5.0) | (4.0 / 5.0) | (2.0 / 5.0) | (5.0 / 5.0) |
- 15cm刻みで間取りが作れ、自由度が高い。
- 多層階住宅『Vieuno(ビューノ)』。ハウスメーカーで唯一、9階建てまで対応可能。
- 全館空調『エアロハス』で家中を安定した温度に保つ。
①工法・構造 | ②耐震 | ③断熱・気密 | ④設計自由度 | ⑤施工力・管理体制 | ⑥保証・アフター体制 |
---|---|---|---|---|---|
鉄骨 木造 | (3.5 / 5.0) | (3.5 / 5.0) | (4.5 / 5.0) | (3.5 / 5.0) | (5.0 / 5.0) |
- 最大手(住宅着工棟数)の安心感と、自社100%施工が強み。
- 無骨なデザインが多い鉄骨造の中でも、デザイン性に優れている。
- 独自の構法『シャーウッド構法』や外壁『ダイコンクリート』などを開発。
①工法・構造 | ②耐震 | ③断熱・気密 | ④設計自由度 | ⑤施工力・管理体制 | ⑥保証・アフター体制 |
---|---|---|---|---|---|
ユニット 鉄骨 | (4.0 / 5.0) | (2.5 / 5.0) | (2.0 / 5.0) | (5.0 / 5.0) | (3.0 / 5.0) |
※木質系(2×6)の商品も取り扱いあり。
- ユニット工法なので工期が短い。
- 間取りの自由度が低いが、悩みたくない人にはおすすめ。
- 一般地域向けの商品だけでなく、積雪地域向けの商品も取り扱っている。
①工法・構造 | ②耐震 | ③断熱・気密 | ④設計自由度 | ⑤施工力・管理体制 | ⑥保証・アフター体制 |
---|---|---|---|---|---|
ユニット 鉄骨 | (3.0 / 5.0) | (2.0 / 5.0) | (2.0 / 5.0) | (2.0 / 5.0) | (5.0 / 5.0) |
※木造(軸組・2×4)の商品も取り扱いあり。
- 家づくりの約8割が工場でおこなわれ、バラツキのない品質。
- 独自の防錆技術で鉄骨の表面を強固にガード。
- 業界初の初期保証40年。
①工法 | ②耐震 | ③断熱・気密 | ④設計自由度 | ⑤施工力・管理体制 | ⑥保証・アフター体制 |
---|---|---|---|---|---|
木造 | (4.0 / 5.0) | (4.0 / 5.0) | (5.0 / 5.0) | (3.0 / 5.0) | (4.0 / 5.0) |
- 住友林業独自の『ビッグフレーム工法』は、上下階の通し柱が不要。そのため、各階ごとに空間を構成でき、設計自由度が高い。
- 3DCGを使用するため、外観やインテリアのシミュレーション・日当たりなどをリアルなCGで確認できる。
- 木を生かした独自の部材『PRIME WOOD(プレミアムウッド)』を開発。
①工法 | ②耐震 | ③断熱・気密 | ④設計自由度 | ⑤施工力・管理体制 | ⑥保証・アフター体制 |
---|---|---|---|---|---|
2×6 | (4.0 / 5.0) | (5.0 / 5.0) | (4.0 / 5.0) | (3.0 / 5.0) | (4.0 / 5.0) |
- 2×4・2×6工法で建てたいなら検討から外せないハウスメーカー。デザイン性に優れている。
- 独自の工法『プレミアム・モノコック工法』で耐震・耐熱・耐久の全てを叶える。
- 万が一自宅を売却する際は『買取保証』もついている。
①工法 | ②耐震 | ③断熱・気密 | ④設計自由度 | ⑤施工力・管理体制 | ⑥保証・アフター体制 |
---|---|---|---|---|---|
2×4 | (3.0 / 5.0) | (3.5 / 5.0) | (3.0 / 5.0) | (3.0 / 5.0) | (3.0 / 5.0) |
※2×6・木質パネル工法の商品も取り扱いあり。
- オフィスビルや分譲マンションのデザインや部材をとりいれ、斬新なデザインを提案。
- 2×4工法の耐震性能を30%程度UPさせた超耐震工法『ニューパワーコラム』を独自開発。
- 契約後の相談や意見・要望など24時間・365日受付可能な、お客様窓口がある。
①工法 | ②耐震 | ③断熱・気密 | ④設計自由度 | ⑤施工力・管理体制 | ⑥保証・アフター体制 |
---|---|---|---|---|---|
2×4 | (3.0 / 5.0) | (3.5 / 5.0) | (4.0 / 5.0) | (2.0 / 5.0) | (2.0 / 5.0) |
- フルオーダーの自由設計で、理想の住まいを叶える。
- 2×4の優れた耐震・耐久・省エネを進化させた独自技術『2×NEXT(ツーバイネクスト)』を開発。
- 全館空調『エアロテック』で年中快適。
①工法 | ②耐震 | ③断熱・気密 | ④設計自由度 | ⑤施工力・管理体制 | ⑥保証・アフター体制 |
---|---|---|---|---|---|
2×6 | (3.0 / 5.0) | (3.5 / 5.0) | (3.0 / 5.0) | (2.0 / 5.0) | (3.0 / 5.0) |
※木造軸組の商品も取り扱いあり。
- モデルハウス出展棟数No.1。モデルハウスの仕様が標準仕様となっており分かりやすい。
- 「家は、性能。」が会社のコンセプト。高気密・高断熱など性能重視の方におすすめ。
- 設備なども自社工場で製造しているためコストパフォーマンスが高い。
①工法 | ②耐震 | ③断熱・気密 | ④設計自由度 | ⑤施工力・管理体制 | ⑥保証・アフター体制 |
---|---|---|---|---|---|
木質パネル | (3.0 / 5.0) | (3.0 / 5.0) | (3.0 / 5.0) | (2.0 / 5.0) | (2.0 / 5.0) |
- 北欧の高気密・高断熱とモダンデザインが、幅広い年代の支持をうけている。
- 性能に格差をつけない、ワングレードでハイスペックな商品。
- 住宅の建材として適した性質をもつ、スウェーデン材を使用。
①工法 | ②耐震 | ③断熱・気密 | ④設計自由度 | ⑤施工力・管理体制 | ⑥保証・アフター体制 |
---|---|---|---|---|---|
木質パネル | (2.0 / 5.0) | (2.0 / 5.0) | (2.5 / 5.0) | (2.0 / 5.0) | (3.0 / 5.0) |
- 代名詞でもある『蔵のある家』は2018年度までに累計7万棟を突破。
- 断熱材まで入れた状態まで、工場で生産。
- 木質パネル同士を結合する際、独自開発した『高分子接着剤』を使用。
ハウスメーカーを検討している方なら、一度は思うこと。
木造と鉄骨造、どちらがいいのかな?
※ここでの鉄骨造は『軽量鉄骨造』とします。
- Q.地震に強いのは?
A.耐震性自体に大きな差はありません。 - Q.火に強いのは?
A.耐震と同様に大きな差はありません。 - Q.長くもつのは?
A.耐久性は鉄骨造が優勢。 - Q.外気温の影響をうけにくいのは?
A.断熱性は木造に軍配。 - Q.施工ミスがおこりにくいのは?
A.鉄骨造のほうがミスはおこりにくいです。 - Q.コスト面では?
A.木造のほうが安い傾向にあります。
- 地震に強いのは?
- 耐震性能自体に大きな差はありません。
2~3階建ての低層住宅では、個性的な間取り
- 極端に平面計画が不整形。
- スキップフロアで床がつながっている箇所が少ない。
などでない限り、今の基準できちんと建てられた家なら大きな差はありません。
材質よりも
- 地盤調査の結果と判定。
- 結果にともないおこなう、地盤補強や改良。
- 建物全体の現場施工品質。
が大事になります。
- 火に強いのは?
- 耐震と同様に大きな差はありません。
『木は燃えるので、火に弱い』というイメージが強いですよね?
材料単体でみると、鉄と木に火をつけたら木のほうが燃えやすい。これは間違いありません。
しかし、住宅規模でみると違ってきます。
今の住宅は、建築基準法によって中から火が出たとき、主要構造である柱や梁がすぐ火に覆われないようになっています。
なので、建築基準法において同レベルで建てられている家ならば、大きな差はないということです。
- 長くもつのは?
- 耐久性は鉄骨造が優勢。
建物には、減価償却の計算に用いられる『耐用年数』が定められています。税制上設定されているもので「耐用年数が過ぎたら住めなくなる」ということではないのでご安心を。
下記の表のとおり、厚み3mmを超える鉄骨であれば木造よりも耐用年数が長くなります。
また、木造はシロアリ被害も懸念されるため、鉄骨造が優勢ではないでしょうか。
構造 | 耐用年数 |
---|---|
木造 | 22年 |
金属造 ・骨格材の厚み3mmを超え4mm以下 ・骨格材の厚み3mm以下 | 27年 19年 |
もちろん両者とも、適切なメンテナンスをおこなえば60年以上住むことも可能になります。
- 断熱性は?
- 断熱性は木造に軍配。
鉄骨造は、構造躯体に熱伝導率の高い鉄を使用しているためヒートブリッジがおこりやすくなります。
そのため、外気の熱が家に伝わりやすくなってしまいます。
木造の中でも断熱性・気密性が高いのは、構造がシンプルで隙間ができにくい2×4工法です。
- 施工ミスがおこりにくいのは?
- 鉄骨造のほうがミスはおこりにくいです。
鉄骨造を組み立てる際は
- 決まった場所にしか取り付けできない。
- 上から順番に決まった機械で締めていく。
などと分かりやすくなっており、高度な技術はあまり必要ありません。
そのため、施工ミスは出にくくなります。
現場加工・チェック項目が多い木造では、どうしてもミスがおこりやすくなってしまいます。
木造では、軸組より2×4やパネル工法のほうが管理しやすい印象です。
- コスト面では?
- 木造のほうが安い傾向にあります。
一般的に木造は、鉄骨造よりも材料費が安く比較的工期が短いことから、コストが安くなる傾向にあります。
使用する木材の種類によっては、安くならない場合もあります。
高価な木材 | 特徴 |
---|---|
ヒノキ | 水に強くシロアリ・腐朽菌への耐久性も高いことから、土台や柱部分に使用される。 |
ケヤキ | 堅くて丈夫なので、大黒柱や床柱など家の主要部分の木材として使われることが多い。 |
ウォールナット | きめが細かく、丁寧に磨けば特に塗装をしなくても美しい艶がある。 |
チーク | 美しい木目と強靭な耐久性のため、とても高価。 |
両者ともに、一長一短あります。
「特別どちらがいい」ということはありません。
- どんな家にしたいのか。
- 何を一番重視するのか。
あなたの目的に合った構造を選べば、大丈夫です!
それぞれのメリット・デメリットを理解することで、後悔しない家づくりに近づきます。
ハウスメーカーのメリット・デメリットや、各ハウスメーカーの特徴をみてきました。
- 会社規模が大きく安心
- 家づくりに関する総合的サポート
- 一定の品質・安心のアフター体制
- 担当者が変更になる場合がある
- 自由度が低い
- コストが高い
どうでしょう?
少し頭の中が整理できたでしょうか。
メリット・デメリットをふまえて、ハウスメーカーが合う人はこんな人。
- 大手ならではの安心感や新技術を重視する人
- 自分では決められない人
- 早くマイホームに引っ越したい人
- 忙しい人
検討中の方も、これから検討する方も「自分にはハウスメーカーが合っているか」答えが出たのではないでしょうか。
実際にハウスメーカーの見学に行く前には、しっかりと比較をしておくのがおすすめです。
タウンライフの一括請求を活用して事前に他ハウスメーカーの情報を入手しておきましょう。
申し込み時に、希望の地域や間取りも選択できるので希望に沿った商品を提案してくれます。
まとめて資料請求
資料請求をした後は、ぜひ自分だけの比較表も作ってみてください。
比較表の作り方は「【比較表ダウンロード可能】ハウスメーカー・工務店選びでチェックするべき超重要ポイント!|標準仕様比較表」の記事で紹介しています。
記事執筆にあたり参考にした文献
- 市村 博・市村 崇『建てる前に読む!絶対にしくじらないハウスメーカー選び 大手11社徹底解剖!』,廣済堂,2018年9月
- 市村 博・市村 崇『マンガでわかる!ハウスメーカー選びのツボ』,廣済堂,2019年10月
- 市村 博・市村 崇『「論より証拠!」のハウスメーカー選び』,廣済堂,2021年4月
関連記事
建築会社の種類は3種類!家を建てるならここに頼もう! 建築会社を探そう!良い会社と出会うためにできること5選を紹介 失敗しない土地探し・土地選びのコツ5選【新築計画に6年かけた主婦が実践】