断熱材ってどれがいいのかな?
比較や選び方を教えてほしいな。
断熱材のことを何となくは分かっていても、詳しくはわからない。
こんな方が多いのではないでしょうか。
実は断熱材選びはとても大切なんです!!
こんにちは!この記事の筆者ゆななです。
- 2018年に大手ハウスメーカーでマイホーム建築
- 知識のないままマイホーム作りを行ったため、色々後悔がある
- 私のように無知でマイホーム作りをする人を増やさないためにみなさんの家づくりを応援中
本記事では快適な暮らしに欠かせない断熱材について、以下の内容をご説明します。
- 断熱材の役割
- 断熱材の選び方
- 断熱材を種類別に比較
- 断熱材選びの注意点
具体的には、本記事では素材別に10種類の断熱材を5つの項目に分けて比較しました。
分類 | 繊維・鉱物系 | 繊維・鉱物系 | 天然繊維系 | 自然・天然素材系 | 自然・天然素材系 | 発砲プラスチック石油系 | 発砲プラスチック石油系 | 発砲プラスチック石油系 | 発砲プラスチック石油系 | 発砲プラスチック石油系 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
断熱材の種類 | ロックウール | グラスウール | セルローズファイバー | ウールブレス (羊毛) | 炭化コルク | 硬質ウレタンフォーム | フェノールフォーム | ビーズ法 ポリスチレンフォーム EPS | 押し出し法 ポリエスチレン フォーム XPS | ポリエステル |
熱伝導率 (W/m・K) | 0.035~0.047 | 0.033~0.050 | 0.038~0.040 | 0.039~0.049 | 0.037~0.045 | 0.023~0.040 | 0.019~0,036 | 0.024~0.043 | 0.024~0.043 | 0.035~0.045 |
耐湿性 | 湿気に弱い | 湿気に弱い | 湿気に強い (調湿) | 湿気に強い (調湿) | 湿気に強い (調湿) | 湿気に強い (透湿) | 湿気に強い | 湿気に強い | 湿気に強い | 湿気に強い |
不燃性 | 燃えにくい | 燃えにくい | 燃えにくい | 燃えにくい | 燃えにくい | 燃えやすい | 非常に燃えにくい | 燃えやすい | 燃えやすい | 燃えにくい |
防音性 | 高い | 高い | とても高い | 高い | 高い | 高い | 無し | 無し | 無し | 高い |
コスト面 | 安い | 安い | とても高価 | 高価 | 高価 | 高価 | とても高価 | 比較的安価 | 比較的安価 | 高価 |
その他 | グラスウールと特徴似ている | 日本で最も選ばれている | 隙間なく施工できる | 高い断熱性 防虫効果 | 防虫効果 | 隙間なく施工できる | 耐久性高く 最高ランクの 断熱性 | 軽量で 加工しやすい | 軽量で 加工しやすい | リサイクル性が高い |
断熱材にはたくさんの種類があって、様々な特徴があります。
選ぶ断熱材によって、家で過ごす快適さが変わりますのでぜひご覧下さい。
最後まで読んでいただければ、きっと自分の希望にあった断熱材が見つかるはずです。
断熱材、調べれば調べるほど大切でした!
それでは、解説していきます。
本記事は以下の内容を参考にしています。
目次
断熱材を簡単に説明すると、寒さや暑さから家を守り快適な空間にするものです。
具体的には以下の役割があります。
- 外気の影響を防ぐ
- 家の中から暖かい空気が逃げるのを防ぐ
- 足元からの冷えを防ぐ
断熱材を使い家の温度調整が保たれることで、下記のメリットが生まれます。
- 家の中の結露を防ぐ
- 家が長持ちする
- エアコンの効率がアップする
快適なマイホームに欠かせない存在、それが断熱材です。
ここからは、断熱材の選び方を項目別にご紹介します。
自分の家にどういった断熱材を選べばいいかの参考にしてみてください。
熱伝導率の値が低いものを選ぶのがおすすめです。
熱伝導率の値が低いものほど断熱性が高くなり、暖かい室内で快適に過ごせます。
ただし、熱伝導率の値が低ければその分コストはかかります。
建築会社の担当者に予算とコストのバランスを相談するのが良いでしょう
熱伝導率とは、物質の熱の伝わりやすさを表す単位 W/(m・K) のことをいいます。
熱伝導率が低い(=熱が伝わりにくい)ものは断熱性が高く、基準は0.1W以下です。
ただし数字だけでなく断熱材の厚さによっても断熱性が変わります。
湿気に強い断熱材を選ぶことが重要です。
湿気に弱い断熱材が水を含むと、断熱効果が極端に低くなるだけでなく、 カビや腐敗の原因になってしまいます。
ただし、湿気に強い断熱材はコストがかかります。
コストを抑えたい場合は、防湿アイテムの利用という方法もあります。
例えば、安いけど湿気に弱い断熱材に防湿フィルムを張ってもらい湿気対策を行うこともできます。
予算とコストのバランスを考えて、断熱材選びと湿気対策をしましょう。
燃えにくい素材を選択することが大切です。
火災時の安全性は素材によって大きく変わるからです。
断熱材には不燃性のものと可燃性のものがあり、燃えやすさの比較は以下のイメージになります。
思わぬ災害に備えるためにも、不燃性のものをおすすめします。
以下のようなご希望があれば、防音性の高い断熱材を選ぶのがおすすめです。
- 子どもが賑やかにしてもご近所を気にしない家がいいな。
- 近くに電車が通るから外からの音を極力減らしたいな。
ただし、防音効果は断熱材だけでなく施工方法で高めることも可能です。
施工会社と相談してみるといいでしょう。
できるだけコストを抑えたい場合は、施工しやすい断熱材を使用しましょう。
断熱材そのものだけでなく、施工にかかるコストも抑えられるからです。
施工しやすい断熱材は例えば以下のようなものがあります。
- 一般的に広く普及しているもの
- 施工会社の取り扱いのあるもの
こういった断熱材を選ぶことでコストは抑えることができます。
断熱材には大きく分けて4つの種類があります。
- 繊維、鉄鋼系
- 天然繊維系
- 自然、天然素材系
- 発泡プラスチック、石油系
簡単にそれぞれの特徴をお伝えしていきます。
ガラスや岩などを溶解し、繊維状に加工したものです。
細かい繊維が絡み合い、その中で空気を閉じ込め断熱します。
玄武岩などを溶かして繊維状に加工した断熱材。
- 価格が安い
- 燃えにくい
- 湿気に弱い
主にリサイクルガラスを細かくして繊維状に加工した断熱材。日本で最も普及している断熱材です。
- 価格が安い
- 燃えにくい
- 湿気に弱い
主に回収した新聞紙を主原料にした断熱材。
環境にも優しいということで近年人気です。
- 燃えにくい
- 防虫効果
- 防音効果
- 湿気に強い
- 断熱材を施工するときに隙間ができにくい
- 価格が高い
自然生まれの素材を利用した断熱材。
主流ではないものの、環境にやさしいということで注目を浴びています。
ワインの栓などの製造で出たコルクを利用し、炭化させた断熱材。
- 断熱性
- 湿気に強い
- 吸音性
- 防虫効果
- 価格が高い
羊毛を原料としている断熱材。
- 防虫効果
- 湿気に強い
- 高い断熱効果
- 耐久性あり
- 価格が高い
プラスチックが原料の断熱材。
プラスチック素材の中に無数の気泡を作り断熱します。
発泡スチロールのイメージです。
ポリウレタン樹脂に発泡剤を加えた断熱材。
- 優れた断熱性
- 燃えたときに有毒ガスが出る恐れ
- 高価
フェノール樹脂に発泡剤や硬化剤を加えた断熱材。
- 非常に燃えにくい
- 高い断熱効果が長く維持される
- 価格がかなり高い
ビーズ状にしたポリエスチレン樹脂を発砲せた断熱材。
発泡スチロールと同じ素材です。
- 軽量で加工しやすい
- 湿気に強い
- 安価
- 熱に弱い
ビーズ法ポリエスチレンフォームをさらに薄く固い板状にした断熱材。
ビーズ法より高い断熱性があります。
- 軽量で加工しやすい
- 湿気に強い
- 熱に弱い
衣類などにも使われているポリエステルから作られた断熱材。
- 湿気に強い
- 軽い
- あまり普及しておらず高価
下記で表にまとめてみました。
分類 | 繊維・鉱物系 | 繊維・鉱物系 | 天然繊維系 | 自然・天然素材系 | 自然・天然素材系 | 発砲プラスチック石油系 | 発砲プラスチック石油系 | 発砲プラスチック石油系 | 発砲プラスチック石油系 | 発砲プラスチック石油系 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
断熱材の種類 | ロックウール | グラスウール | セルローズファイバー | ウールブレス (羊毛) | 炭化コルク | 硬質ウレタンフォーム | フェノールフォーム | ビーズ法 ポリスチレンフォーム EPS | 押し出し法 ポリエスチレン フォーム XPS | ポリエステル |
熱伝導率 (W/m・K) | 0.035~0.047 | 0.033~0.050 | 0.038~0.040 | 0.039~0.049 | 0.037~0.045 | 0.023~0.040 | 0.019~0,036 | 0.024~0.043 | 0.024~0.043 | 0.035~0.045 |
耐湿性 | 湿気に弱い | 湿気に弱い | 湿気に強い (調湿) | 湿気に強い (調湿) | 湿気に強い (調湿) | 湿気に強い (透湿) | 湿気に強い | 湿気に強い | 湿気に強い | 湿気に強い |
不燃性 | 燃えにくい | 燃えにくい | 燃えにくい | 燃えにくい | 燃えにくい | 燃えやすい | 非常に燃えにくい | 燃えやすい | 燃えやすい | 燃えにくい |
防音性 | 高い | 高い | とても高い | 高い | 高い | 高い | 無し | 無し | 無し | 高い |
コスト面 | 安い | 安い | とても高価 | 高価 | 高価 | 高価 | とても高価 | 比較的安価 | 比較的安価 | 高価 |
その他 | グラスウールと特徴似ている | 日本で最も選ばれている | 隙間なく施工できる | 高い断熱性 防虫効果 | 防虫効果 | 隙間なく施工できる | 耐久性高く 最高ランクの 断熱性 | 軽量で 加工しやすい | 軽量で 加工しやすい | リサイクル性が高い |
断熱材を施工する上で、施工しやすい素材かどうかはとても大切です。
きちんと断熱材を施工しないと、断熱効果に直接影響がでてしまいます。
以下をご覧ください。
最も選ばれているグラスウールという断熱材は、施工によって隙間ができてしまったり、逆に詰め込みすぎても断熱性能が低下してしまいます。
一方で、セルロースファイバーという断熱材は、壁の中に 直接振りかけて施工するため、隙間ができにくく安定して断熱されます。
出典 セルロースファイバーナビ
このように、断熱材によって施工方法が大きく違います。
- 施工しやすい断熱材
- 経験値の高い施工業者に依頼
これらを選ぶことが大切です。
今回は断熱材についてご紹介しました。
断熱材を選ぶポイントは以下のとおりです。
- 熱伝導率で選ぶ
- 耐湿性で選ぶ
- 不燃性で選ぶ
- 防音性で選ぶ
- コスト面で選ぶ
また、断熱材には大きく分けて4つの素材があることをお伝えしました。
- 繊維、鉄鋼系
- 天然繊維系
- 天然素材
- 発泡プラスチック、石油系
断熱材は種類によって様々な特徴があります。
1つの特徴だけにとらわれず、総合的に断熱材選びをしてみてくださいね。
そうすれば、きっと自分の納得する断熱材を選ぶことができるはずです。
この記事が断熱材選びの参考になると嬉しいです。
読んでいただきありがとうございました。
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