ローコスト住宅ってなんかやばいんじゃない!?
ローコスト住宅の安さ、気になったことはありませんか?
本記事ではローコスト住宅の安さの秘密はもちろん、メリットやデメリットまでを深掘りしていきます。
この記事を担当します、あかばねと申します!
- 二級建築士
- 地方工務店に勤務経験あり
- 自身も2018年に家を建てる
みなさん、ローコスト住宅のイメージってどうでしょう?
・本当に長く住める家なのかな?
・性能面が不安だな…
『安かろう悪かろう』という言葉もあるように、マイナスのイメージを持つ方は多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、ローコスト住宅が合う人はこんな人。
- 住宅ローンで生活を圧迫したくない人
- ライフスタイルが変わる可能性が高い人
- 『安さの理由』に納得できる人
その他にも、ローコスト住宅のメリット・デメリットや ローコスト住宅を探す5つの方法も紹介しているので、ぜひ最後までチェックしていってください。
- 安さの秘密
- ローコスト住宅のメリット・デメリット
- ローコスト住宅が合う人
- ローコスト住宅を探す5つの方法
目次
ローコスト住宅とは『通常の住宅に比べて安い価格で提供されている住宅』のことです。
厳密な定義はありませんが、だいたい1,000万円前後で購入できる新築戸建てが、ローコスト住宅と呼ばれています。坪単価は30~50万円くらい。
大手ハウスメーカー・工務店でも、ローコスト住宅を取り扱う建築会社は存在しています。
厳密な定義がないため、ローコスト住宅かどうかは感覚的な判断になってしまい、わかりにくいところです。
「ローコスト住宅です」と営業していれば、ローコスト住宅になる訳で…
この記事では
『ローコスト住宅を扱う建築会社』は『通常の住宅を扱う建築会社』とはまた別の概念として、ご紹介していきます。
良品質のローコスト住宅を探すには、比較検討していくしかありません。
比較検討には、 標準仕様比較表を使おう♪
そもそも、なんで安いんだろう?
安いなりの低品質なんでしょ?
ローコスト住宅だからといって、必ずしも品質が劣っているという訳ではありません。その安さには、主に3つの秘密があります。
ローコスト住宅を取り扱う建築会社は、ローコストで建築するノウハウをたくさん持っています。
コストダウンのノウハウを積み重ねることで、通常の住宅よりも安く建てることができるよ。
規格住宅を取り扱うことで、使用する建材などを統一し、大量に発注しています。
大量発注することにより、仕入れ単価を引き下げているんです。
また、間取りや屋根形状もできるだけシンプルにすることで、細かい部分のコストカットも図っています。
凸凹が多い間取りは、施工が複雑になり建築費が高くつく傾向にあるよ。
規格住宅のため、通常の住宅よりも複雑な作業が少なくなりマニュアル化され、職人の作業効率が上がります。
その結果、人員削減につながり人件費を削減できるんです。
大手ハウスメーカーのように、全国的なテレビCMはおこなっていません。
全国ではなく、広告費が安いローカルでCMを流すことにより広告費を削減しています。
大々的な広告をしていないので、世間一般にはあまり知られていない建築会社が多いです。
あれ?
『ローコスト住宅』として全国的にテレビCM流してる、大手ハウスメーカーもあるよね?
そこは広告費削ってなさそうだけど…
「広告費を削っていない」ということは…
「他を削っている」または「必要経費が含まれていない」という可能性があります。
安い家は魅力だけど構造上建物に問題ない?
地震にも耐えられるの?
ローコスト住宅を検討中の方も安全性での疑問を持ったことはないでしょうか?
結論としては、ローコスト住宅であっても安全性は保証されています。
- 国の基準をクリアしなければ、販売することができない
- 大手のような過剰装置はないけど、地震の強さは「耐震等級」で分かる
- 安いのは構造部分を削っているのではなくその他(広告、展示場など)の部分
とはいえ、悪質なメーカーがないとも言えないので検討する場合はしっかりと比較してね!
比較する場合は標準使用比較表を使用するとよく分かります。
比較方法やチェック表は「【比較表ダウンロード可能】ハウスメーカー・工務店選びでチェックするべき超重要ポイント!|標準仕様比較表」の記事で解説しています。
結局、ローコスト住宅がおすすめな人ってどんな人?
- 住宅ローンで生活を圧迫したくない人
- ライフスタイルが変わる可能性が高い人
- 『安さの理由』に納得できる人
月々ローンを支払っても、生活に余裕があるかどうかはとても重要です。
「一生フルタイムで共働きをする!」と資金計画をしていても、10年後・20年後はどうでしょう?
『どちらかが倒れたら返済できない』なんて、リスクだらけですよね。
長い人生、家が全てではありません。生活が圧迫されないような資金計画をしましょう。
- もしかしたら、転勤があるかもしれない。
- 将来は、実家に戻って親と同居するかもしれない。
未来は、誰にもわかりません。でも、マイホームが欲しい…
リスクとショックを最小限に抑えたいなら、ローコスト住宅という選択が良いかもしれません。
最終的には、ここが一番大事なのではないかと思います。
ローコスト住宅とはいえ、大きなお金が動くので『安かろう悪かろう』では困りますよね。
- なぜこれは安いのか。
- この箇所は、安いものを使って大丈夫か。
など『自分で調べてしっかり納得できる人』なら、ローコスト住宅は合っているといえそうです。
『安さの理由』をちゃんと理解できないと「こんなはずじゃなかった…」となる可能性大!
インスタでも紹介しているからチェックしてみてね!
ローコスト住宅のメリット・デメリットはなんだろう?
なぜ安く家を建てられるのか・おすすめな人を解説してきました。
ここまでで、ローコスト住宅を検討しようと思っている場合は、メリット・デメリットについても理解しておきましょう!
- とにかく安い
- ライフスタイルの変化に対応しやすい
- 予算に合わせてオプションを追加できる
その名の通り、最大のメリットは『安さ』です。
家を建てるとなると、多くの方が住宅ローンを利用します。
借入可能金額が少ない場合でも、ローコスト住宅なら資金計画の範囲内で建てられるかもしれません。
入居後の返済も少なく、比較的余裕のある生活ができます。
家が人生の全てではないよ!
旅行や趣味も楽しもう♪
平均的な住宅に比べて安いので、建て替えなどの検討をしやすいです。
- 子育て後は、バリアフリーを考慮した小さい家に建て替えたい。
- 将来は、介護のために二世帯住宅を建てる予定。
など建て替えの可能性がある場合は、まずはローコスト住宅を建てるという選択もあります。
「転勤があるかもしれないけど、マイホームが欲しい」などライフスタイルの変化に対応しやすいよ。
ローコスト住宅にすることで、好きなオプションを取り入れられることもあります。
大手ハウスメーカーではできなかったことが、ローコスト住宅だからこそ可能になる場合も。
ローコストだから、設備が安っぽいという訳ではないよ。
どこにお金をかけるか、自分で選べるのもメリット!
- 性能面で少し不安
- メンテナンス費用がかかる
- 保障・アフター体制が不十分
ローコスト住宅とはいえ、建築基準法を満たすように建てられています。
なので、普通に住む分には何も問題はありません。
しかし、標準的な工事のみなので、大手ハウスメーカーのような高性能は期待できない場合が多いです。
心配な方は、費用はかかりますがオプションとして性能面を強化することも可能。
不安な場合は、建築会社に相談しよう!
ローコスト住宅では、外壁や屋根の材料に安価なものを使用しているため通常の住宅よりも、経年劣化が早いと想定されます。
長く住み続けるには、早めのメンテナンスが必要です。
入居後の、メンテナンス費用も含めて検討しよう!
大手ハウスメーカーの場合は、アフターメンテナンス専任のスタッフなどが在籍しており対応します。
ですが、ローコスト住宅では人員を削減しているため、アフター体制が不十分になりがちです。
建築会社によって対応は様々なので、それぞれの会社で確認しておきましょう。
私の場合は、すぐ見に来てくれる工務店でした。
- ネット検索
- フリーペーパー
- 看板・のぼり旗
- 口コミ
- 建築中の家
まずローコスト住宅は『広告にお金をかけていない』というのが大前提です。
広告費やカタログ費を削っているからこそ、ローコストで高品質を実現しています。
とにかくネットで、地域の建築会社をたくさん調べましょう。
検索し、実際に足を運んでみるとわかってきますが「どこがローコストなの!?」という建築会社も検索結果にでてきます。
ローコスト住宅か判断できるようになるには、ローコスト以外の建築会社も知る必要があります。
とにかく、検索結果ででてきた建築会社はチェックして、できれば実際に足を運びましょう。
住宅情報誌よりも、地域のお店やイベントなどが載っているフリーペーパーがおすすめ。
ローコスト住宅は、個人経営や規模の小さい会社が多いので、地域の情報誌にピンポイントで広告掲載している場合が多いです。
フリーペーパーの隅々まで、探してみてください!
意識していないと気づきませんが、意外と看板に広告を載せている工務店は多いです。
とりあえず、看板を見つけたらネットで検索してみましょう。
また、街を散策するついでにのぼり旗も要チェック。
最近はスタイリッシュな会社が多く「え!?これ建築会社なの?」ていうことがよくあります。
口コミも有益な情報が得られます。
ネット上での口コミもありますが、おすすめは美容院!
美容師さんて、いろんなお客さんと話すので、地域の情報はかなり詳しいんですよね。
会社評判の良し悪しが、わかるかもしれません。
「家を建てようと思ってて~」と世間話で、思わぬ有益情報がGETできることも!
さぁ、みなさん美容室へGO!笑
実際に建築中の家があれば、チラっと見に行ってみましょう。
建築中の家を見て回るとわかりますが、決して大手ハウスメーカーが人気な訳ではありません。
地域の工務店でも、建築中の物件は負けず劣らずたくさんあります。
ドライブがてら、いろんな町にお邪魔して時速20kmでチェックチェック!
Instagramでも見つけ方は紹介してるよ
ローコスト住宅のメリット・デメリットや、安さの秘密についてお伝えしてきました。
- とにかく安い
- ライフスタイルの変化に対応しやすい
- 予算に合わせてオプションを追加できる
- 性能面で少し不安
- メンテナンス費用がかかる
- 保障・アフター体制が不十分
ローコスト住宅の『安さの秘密』は、主に3つの費用を抑えているからです。
安さの理由などがわかり、ローコスト住宅も検討してみようと思えたのではないでしょうか?
実際に探すときは、この5つの方法がおすすめです。
- ネット検索
- フリーペーパー
- 看板・のぼり旗
- 口コミ
- 建築中の家をチェック
ローコスト住宅を探す極意は 探す⇒見つける⇒調べる⇒行くです。
ただし、情報がない状態でいきなり行くのはやめましょう。
情報がないままいきなりいってしまうと、訳がわからないまま契約してしまう場合があるので、事前に調べておくのがおすすめです。
調べる時に、標準使用比較表を活用すれば設備で調整をしてるかも分かりますのでぜひ活用してくださいね。
標準使用比較表は、色々な会社の情報を入れていくことで、各社の違いも分かりやすくなります。
- どのように比較するかわからない場合
- ネットで建築会社の情報を一括で見積もりたい場合
は、以下の記事で説明しています。