マイホームの計画を開始してから、初めて地鎮祭という言葉を聞いた方も多いのではないでしょうか。
- 地鎮祭ってなに?
- 費用はどれくらいかかるの?
- 何を準備したらいいの?
このような疑問を持ち、どのように準備をすれば良いのか分からない方も多いと思います。
地鎮祭の意味や流れ、準備物などを解説していくよ!
この記事を書いてくれるのは、家づくりに愛と情熱をを持つ敏腕ライター!エリメさんです♡
はじめまして、エリメと申します。
- 設計事務所と地元工務店と一緒にマイホームを建築
- 土地探しから竣工までじっくり2年かけた高気密高断熱住宅
そこで今回は地鎮祭についての情報を丸ごとお伝えします。
この記事では地鎮祭に関する以下について詳しくお伝えします。
- 地鎮祭とは何か
- 日程の決め方と地鎮祭の流れ
- 費用や準備物
- 当日の服装やマナー
地鎮祭に向けて何をどう準備すれば良いかわかりますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
目次
施主とその家族、施工会社、工事関係者、神主さんが建築場所に集い、以下の3つの意味を込めて行います。
- 土地を守る神様にその土地の上に家を建てる許可を得る
- 工事の安全を祈願する
- 住む人の繁栄と生活の安泰を祈る
地鎮祭は1300年以上も昔、日本書紀にも記されている伝統的な儀式です。
土地を守る神様に敬意を払い、工事の安全と住む人の繁栄を祈る地鎮祭は、まさに日本の伝統に基づいているものですね。
「土地の神様〜!ここに家建てるから温かく見守ってね♡」
ってお祈りするんだね!
古くから伝統的に行われている地鎮祭ですが、地鎮祭は必ず行わなければいけないものではありません。
地鎮祭を行うかどうかは施主が判断します。
- やらない
- 塩をまくだけで済ませる
上記のような簡易スタイルで行う場合もあります。
地鎮祭をやらない場合でも、施工会社や工事関係者だけで安全を祈願することがあります。
施主が参加したくない場合は、ハウスメーカーに相談してみてください。
地鎮祭の内容は、地域や予算によって変わります。
また、神式・仏式・キリスト教式などがありますが、神式で行われることが一般的です。
この記事では神式の地鎮祭の流れをもとにお伝えしています。
日程を決める際は、以下の3つの点を確認します。
- 建築工事が始まる前の縁起の良い日
- 工事開始前の1~2週間程度の範囲内
- 時間帯は午前中や丑の刻(11時~13時)
地鎮祭を行う際の縁起の良い日は、六曜における「大安」「友引」「先勝」です。
なお、建築の場合には、十二直という暦注を重視する場合もあります。
工事のスケジュールの関係から、工事開始前の1~2週間程度の範囲ですでに設定されることも多いです。
関係者全員のスケジュールを合わせるのはなかなか難しいので、吉日や時間帯を気にする方は前もって施工会社に相談すると良いでしょう。
特にこだわりがなければ六曜や十二直は参考程度で大丈夫ですよ!
当日に雨が降った場合でも延期しない場合が多いです。
雨は邪気を払い、土地を浄化するとされているので、雨の日の地鎮祭はむしろ縁起が良いとされています。
儀式にかかる時間は、開会から閉会までで30〜40分程度、長くても1時間程度です。
地鎮祭の後には近隣住民への挨拶回りをします。この挨拶回りで時間がかかる場合がありますので、1日予定を空けておくと安心です。
基本的には施工会社が神社に予約をします。その地域の神社や、施工会社が普段お願いしている神主さんを予約することが一般的です。
参列者は起立して、お祓いして清めます。
参列者は起立して、頭を下げ、神様を迎えます。
神主さんが神様にお供え物を奉納します。
工事の安全を祈願し、祝詞を読みます。参列者は起立して、頭を下げ祈願します。
土地をお祓いします。
地鎮祭のメインイベントで、鍬入れの儀とも言います。施主はかけ声と共に、鍬で砂山を掘ります。
玉串(榊に紙垂をつけたもの)を神様に捧げます。
神主さんがお神酒などを片づけます。
神様が帰ります。参加者は起立して、神様を見送ります。
お供え物のお神酒を全員で飲みます。
神主さんが現場を後にします。
地鎮祭後の食事会ですが、戸建ての場合はやらない場合がほとんどです。
地鎮祭終了後、近隣住民への挨拶をしましょう。現場担当者と一緒に挨拶をして、工事のスケジュールをお知らせします。
長年続くご近所さんとのお付き合い。挨拶は早い段階でしておきましょう!
工事が始まると、工事車両の出入りや騒音などで近隣住民に迷惑をかけてしまいます。
施主と現場担当者が一緒に挨拶回りをして、家を建てること、工事の騒音などで迷惑をかけることを事前にお伝えします。
地鎮祭は施工会社が主導で行う場合が多いです。
神主さんの予約や必要な物の準備は施工会社が行いますので、施主の皆さんはあまり心配しなくても大丈夫です。
地鎮祭では、お供え物や神主さんへのお礼などが必要となります。
お供え物は施工会社が準備することが一般的ですが、施主が準備する物もあります。
- 神主さんへのお礼
- 神様に納めるお酒
誰が何を準備するのか事前に施工会社に確認しましょう。
神主さんを呼び、お供え物もして・・・
かなりのお金がかかるのでは?
このように不安を感じる方もいるかもしれません。
地鎮祭は施工会社が主導で行う場合がほとんどなので、最初の時点で見積書に含まれていることが多いです。
多くの場合、「初穂料」と「奉献酒代」の2つが施主側で準備する物で、費用負担は20,000~50,000円程度です。
初穂料は神主さんへのお礼です。玉串料と呼ばれる場合もあります。
初穂料の金額の目安は20,000~50,000円です。
初穂料の金額は地域によって様々なので、施工会社に確認しましょう。
初穂料を入れるのし袋は、以下の物を選びましょう。
- 紅白の水引を使った「蝶結びの水引」
- 水引が取り外しできるもの
水引が印刷されたのし袋は、一般的には金額が10,000円までの場合に使います。
地鎮祭の初穂料には水引が取り外しできるのし袋を選びましょう。
結婚式で使う 「結び切りの水引」は使ってもいい?
地鎮祭には向かないとされています。使用を避けましょう。
のし袋の表書きは、水引の上に「御初穂料」、水引の下に施主の氏名をフルネームで書きます。
家族連名の場合は、世帯主の氏名をフルネームで書きます。世帯主の名前の横に家族の名前のみを横並びで書きます。
中袋は、表面に漢数字で書いた金額、裏面に住所と氏名を書きます。
奉献酒は神様へのお供え物の一つです。
- 清酒
- 2升(1升瓶2本)
- 金額の目安は2,000~5,000円程度
地域によっては1升の場合もあります。 地域差があるので、事前に施工会社に確認しましょう 。
奉献酒にものしを付けます。のしの表書きは、水引の上に「奉献」または「奉献酒」、水引の下に施主の氏名を書きます。
お供え物などは施工会社が準備することが一般的ですが、施主である皆さんが準備する場合もあります。
自分で準備をする場合、以下の物を準備しましょう。なお、この場合の費用は施主負担となります。
お米(1合) | 洗米して一晩乾かしておく |
塩(1合) | 敷地のお清め用。特に銘柄などの決まりはありません。 |
榊(さかき)5本 | 花屋で大きめの榊を手配する。 |
海の幸(3種) | 尾頭付きの鯛、昆布、スルメなど |
野菜(3~5種) | なす、きゅうり、にんじん、芋など 各種を1~5個程度準備する |
果物(3種) | ぶどう、りんご、みかんなど |
紙コップ | 地鎮祭の最後に全員でお神酒を飲むためのもの |
挨拶回りの際に渡すタオルなどの手土産も、一般的には施工会社が準備します。
もし施主が準備する場合は、タオルや菓子などの手土産を準備しましょう。
神聖な雰囲気で行われる地鎮祭。服装はどうしたら良いのか悩みますよね。
施主の服装について、特に決まりはありません。ですが、神主さんは正装で儀式を執り行うため、フォーマルな服装が基本です。
- 男性 スーツ
- 女性 ジャケットやブラウスなどのスーツに準ずる服装
- 学生 学生服
いまどきは、カジュアルな服装で出席する方も増えています。ラフな格好になりすぎず、清潔感のある服装で参加しましょう。
工事が始まると、騒音などで近隣住民に迷惑がかかります。また、近隣住民とは引っ越し後に長年にわたってお付き合いをします。
地鎮祭を行わない場合でも、工事が始まる前のタイミングで挨拶をして円満な人間関係を築きましょう。
なお、地域によっては自治会や町内会の会長に挨拶する場合もあります。
その地域の慣例に合わせて行うと安心です。
- 神主さんへのお車代は必要?
- 神主さんが車で来られる場合には、別途「お車代」として5,000円~10,000円程度のお金を包むと良いでしょう。
- 施工会社や工事関係者にお礼は必要?
- 不要です。
なぜなら、施工会社や工事関係者も施主の皆さんと同じく、神主さんに無事をお祈りしてもらう立場だからです。
もし、感謝や労いの気持ちを込めて渡したい場合には、数千円程度のご祝儀を準備します。
- 来賓は呼ぶ?
- 両親や親戚などの来賓を呼ぶかは施主が決めます。
会場準備があるので、来賓を呼ぶ場合には施工会社にもその旨を報告しましょう。
この記事では地鎮祭についてお伝えしました。
- 家の建築工事が始まる前に行う儀式
- 土地を守る神様にその土地の上に家を建てる許可を得る
- 工事の安全を祈願する
- 住む人の繁栄と生活の安泰を祈る
古くから行われている伝統的な儀式ですが、必ずしもやらなくてはいけないものではありません。
いまどきはやらない場合もあります。
地鎮祭をやらない場合でも、これから工事で迷惑をかける近隣住民への挨拶回りはしておくと良いです。
早い段階で挨拶を行い、近隣住民との円満な関係を築きたいですね。
この記事では、具体的な準備方法や服装についてもお伝えしました。
- 建築工事前の縁起の良い日に行う
- 準備は施工会社が主導で行う
- 施主は初穂料と奉献酒を準備する
- フォーマルな服装が基本
たいていの人にとっては一生に一度きりの地鎮祭。
貴重な経験の一つとして、地鎮祭を行ってみてくださいね。
我が家も地鎮祭をしたよ!
写真を見返すと更地が懐かしくて良い記念になっています。
皆さんの地鎮祭が素敵な家づくりの思い出になりますように♡