マイホームを検討しているけど、建築会社によって違うところはあるの?
あと、どうやって選んだり決めたりするの?
マイホーム建築は、建築会社を決めることから始まります。
しかしどのような流れで決めたらいいのか、わからない人が多いのではないでしょうか。
でも大丈夫です。本記事を見れば、建築会社選びの全てがわかります。
この記事の筆者、エリメです。
- 設計事務所と地元工務店と一緒にマイホームを建築
- 土地探しから竣工までじっくり2年かけた高気密高断熱住宅
- 建築会社は4年がかりで決定
本記事では、建築会社を決める手順をまとめてご紹介します。
- 建築会社を探す前の事前準備
- 建築会社(ハウスメーカー・工務店・設計事務所)の特徴
- 建築会社別のメリット・デメリット、おすすめな人
- 建築会社の探し方(情報収集の方法)
- 建築会社の選び方(集めた情報を比較・検討する方法)
納得のいく建築会社を決めるために、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
目次
建築会社を探し始める前に、事前準備をしましょう。
この段階で、マイホームの目的や予算を明確にし、家づくりに対するブレない軸を決めておくことが大切です。
建築会社との打ち合わせでは毎回様々なことを決めていくからです。
迷った時の道しるべを作っておきましょう。
まずは、家族全員で「家を建てよう」という意思共有を固めます。
この段階で、マイホームに対する価値観や家族計画をそろえておきましょう。
考え方のポイントは、「家づくりを計画する前に注意するポイント」の記事で紹介しています。
情報収集
住宅情報誌やSNSなどで、建てたい家のイメージを固めましょう。
建築会社との打ち合せで要望を出すためにも、気に入った家や間取りの画像を保存いておくのがおすすめです。
資金計画を立てるには『自分はいくら借りられるのか』知る必要があります。
いくら借りられるかは住宅ローン仮審査でわかるため、やってみましょう。
次に、今後の大きな出費なども考慮しながら予算上限を決めていきます。
資金計画の考え方は、「重要!家づくりの始まりは資金計画から」の記事で紹介しています。
土地・建築会社探しを行います。
土地探しの詳細は、以下の記事で紹介しています。
- 「【土地だけ先に申し込む人必見】土地購入の進め方、土地だけでローンを組む時の注意点」
- 「土地の探し方(準備中)」
建築会社探しは、以下の2ステップで行います。
- 探す→情報を集める
- 選ぶ→集めた情報を比較・検討し、最終決定をする
詳細は本記事の後半で解説しています。
土地と建築会社探しは、同時進行で探すのがおすすめだよ!
次に建築会社の特徴を解説します。
建築会社には大きく分けて3種類あります。
- ハウスメーカー
大規模な建築会社で全国展開している - 工務店
地域密着型でその土地の風土に合わせた家を建てる - 設計事務所
マイホーム作りの中で設計と工事監理の2つの業務を行う
建築会社比較表
ハウスメーカー | 工務店 | 設計事務所 | |
特徴 | 知名度やブランド力 土地探しや資金計画なども 相談可 | 地域の風土や気候に合わせた設計 設計、施工、アフターサービスまで自社で行う | デザイン性の高い家 中立的なで工事監理を行う |
コスト | 研究開発費、人件費、 広告宣伝費がかかるため高い | 予算に応じて対応できる 一般的に ハウスメーカーより安い | 設計監理料が入るため高い 設計の工夫次第で 安くすることも可能 |
建物の建築費 (相場価格) | 3,000万円台 | 2,000万円台 | 2,000万円台 ~ +建築費の10~15%(設計監理料) |
設計の自由度 | プランの中から選択する セミオーダー式 | ゼロから自由に設計する フルオーダー式 慣れた工法や得意なデザインに制限される場合あり | ゼロから自由に設計する フルオーダー式 |
平均的な工期 | 3~4ヶ月 システム化されているため短い | 4〜5ヶ月 資材を現場で加工するため長い | 5~6ヶ月 設計に時間をかけるため長い |
家の品質 | 標準化された一定の品質が 保証されている | 工務店による | 施工する工務店による 建築士が工事監理を行うため、 一定の品質が保たれる |
アフターメンテナンス | 保証やサービスがメニュー化 されていて明確 | 地域密着型ならではの 身近で細やかな対応 | 施工した工務店が行う |
各建築会社の特徴や得意・不得意を詳しく知りたい方は、「建築会社の種類は3種類!家を建てるならここに頼もう!」の記事を参考にしてくださいね。
建築会社の種類を把握したら、各建築会社ごとのメリット・デメリットを確認しましょう。
自分が建てたい家にやスタイルによって、最適な依頼先が変わります。
ハウスメーカー | 工務店 | 設計事務所 | |
メリット | ・会社規模が大きく安心 ・家づくりに関する総合的サポート ・一定の品質・安心のアフター体制 | ・土地や地域の特性に合った家が建てられる ・担当者が変わりにくい ・大手に負けない品質 ・各社独自の強みがある | ・土地や地域の特性に合った家が建てられる ・設計士さんと毎回一緒に打ち合わせできる ・担当者が変わりにくい ・デザイン性の高い家が建てられる |
デメリット | ・担当者が変更になる場合も ・自由度が低い ・コストが高い | ・ネームバリューがない ・倒産のリスクが高い ・口コミや評判など第三者の声が少ない | ・ネームバリューがない ・倒産のリスクが高い ・口コミや評判など第三者の声が少ない |
おすすめな人 | ・大手ならではの安心感や新技術を重視する人 ・自分では決められない人 ・早くマイホームに引っ越したい人 ・忙しい人 | ・土地の風土や気候に合った家に住みたい人 ・ゼロから自由に設計をしたい人 ・予算に応じて柔軟に対応してもらいたい人 ・狭小地や変形地などの難しい土地に建てる人 | ・オンリーワンでデザイン性の高い家に住みたい人 ・時間がかかってもいいから、とことんこだわりたい人 ・狭小地や変形地などの難しい土地に建てる人 ・中立な立場から工事監理をしてもらいたい人 |
ハウスメーカーについては「【大手メーカー13社の特徴】ハウスメーカーのメリットやデメリット・おすすめな人も解説」の記事で詳しく解説しています。
また、工務店・設計事務所について詳しく知りたい方は「工務店・設計事務所どっちがいい?【メリット・デメリット徹底解説】」を参考にしてください。
建築会社の種類や特徴がわかったら、次はハウスメーカーや工務店各社の情報を集めましょう。
家づくりは情報戦です。家づくりで失敗しないためにも、しっかりと情報を集めて選択肢を増やしておきます。
- 身近で手に入る住宅情報誌
㈱リクルートが出版しているsuumo情報誌シリーズが有名。 - いろんな種類がある検索サイト
検索サイトにより、取り扱う建築会社が違う。建築会社を紹介する、マッチングサービスを提供するサイトもあり。 - 先輩たちの口コミを参考にできるSNS
リアルな声を気軽に聞ける。良い面・悪い面どちらも参考にすると◯ - チラシ(イベントのお知らせやDM)
地元工務店の完成見学会や展示場OPENなど。 - タウンページ
NTT東( 西)日本が発行する職業別(業種別)の電話帳。Webでの閲覧も可能。
詳細な探し方のポイントは、建築会社を探そう!良い会社と出会うためにできること5選を紹介の記事で解説しています。
なお、手始めとしていきなり住宅展示場に行くことはおすすめしません。
損をしてしまう可能性があるからです。
- 営業マンの話術や催眠にかかる
- 予算が上がってしまう
- 焦って契約してしまう
- 他社との比較が面倒になる
- 住宅展示場は「見てもらう家」であって「住みやすい家」ではない
いきなり住宅展示場に行くと損をする理由を詳しく知りたい方は「【住宅展示場の注意点】損をしないマイホームの検討は情報収集から」の記事で確認してみてくださいね。
集めた情報をもとにして、マイホームを依頼する建築会社を決めていきます。
建築会社選びでは、集めた情報を比較していくことが大切です。
比較することで相場感がわかり、金額面の大きな損をなくせるからです。
情報を比較する際は、以下3つのポイントに沿って選んでいきましょう。
- 標準仕様を比較
各会社が決めている、構造や設備、見積価格の基準となっている最低ラインの仕様を比較。 - 見積書での比較
建築工事の何にいくらお金が必要か記載されているので、各社の見積もりを比較。 - 会社との相性
「自分たちがイメージしているお家」と「建築会社が得意とするお家」の相性が合っているかを見極める。
詳細な選び方のポイントは、【家づくりで失敗しないために】ハウスメーカー・工務店の選び方3つのコツの記事で解説しています。
標準仕様の比較は、「標準仕様比較表」が便利です。
6年かけて30社以上比較した経験から、標準仕様比較表を作成しました。
標準仕様比較表の詳しい使い方は、【比較表ダウンロード可能】ハウスメーカー・工務店選びでチェックするべき超重要ポイント!|標準仕様比較表の記事で説明しています。
以下のような建築会社は、損をしたり後悔をしたりする可能性が高いため、やめておきましょう。
- お金の話をしてくれない
- 過剰な売り込み・急かす
- 伝えたことが反映されてない
- 建築現場を見せてくれない
それぞれ解説します。
お金のことをきちんと説明してくれない会社には注意しましょう。
なぜなら、最初に安く感じても後々お金がかかってしまう可能性があるからです。
- 建物本体は安いけど、諸経費に金額を上乗せする。
- 後日見積もりや別途費用の項目が多く、契約後に上乗せする。
- 説明なしにローン返済額を変動金利を基に試算。月額返済額が一見安く見えるが、後の金利上昇リスクを説明しない。
見積書の出し方は建築会社各社で違います。
だからこそ、しっかりと比較・検討し、おかしい点を見抜ける力をつけておく必要があります。
営業マンが過剰に売り込みをする場合や、キャンペーンなどで契約を急かす会社はやめておきましょう。
契約を急かされている状況では、十分な比較・検討ができずに、後悔する可能性が高いです。
また過剰な売り込みをする営業マンが、皆さんに寄り添って家づくりをサポートしてくれるとは思えません。
「言った言わない」は家づくりでよくあるトラブルです。
家づくりの打ち合わせでは、毎回様々なことを決めます。
その積み重ねでマイホームが出来上がるので、以下のような事がないかよく確認しましょう。
- 営業マンがメモを取らない
- 伝えたことが次回の打ち合わせで反映されていない
建築現場を見学させてもらえない場合も、注意が必要です。
実際の建築現場は、家づくりに対する姿勢や、大工さんの質を確認する貴重な判断材料です。
例えば以下のポイントがよくわかります。
- 現場での質問にきちんと答えられるか
- 大工さんと情報連携がきちんとされているか
- 建築現場がきれいか
お願いしても、頑なに見学させてもらえない会社は注意しましょう。
この記事では、建築会社を決める手順をまとめてお伝えしました。
- 実際に建築会社を探し始める前の事前準備
- 建築会社(ハウスメーカー・工務店・設計事務所)の特徴
- 建築会社別のメリット・デメリット、おすすめな人
- 建築会社の探し方(情報収集の方法)
- 建築会社の選び方(集めた情報を比較・検討する方法)
以上の手順で進めればきっと納得のいくマイホームが建てられます。
それぞれの手順について、詳しく説明している別記事もありますので、ぜひあわせてご覧ください。
長く住み続けるマイホームだからこそ、心から納得した建築会社で建てたいですよね。
この記事の手順を参考に、じっくりと決めてくださいね。